飯能市議会議員の関田なおこ議員を発起人とする「消費税ゼロ!粗利補償!で日本経済を守る!」の署名活動が4月30日から行われていました。
発起人は確かに関田議員となっておりますが、安藤裕議員の名の元にこの活動が行われていることは明白です。
そして、この署名活動は、国守衆(要はチャンネル桜)でも同時に行われており、こちらにもはっきりと安藤裕議員の名があります。
そして、提出です
提出は、6月18日とあります。
つまり国会が閉会してから、集まった署名を提出しました。
提出写真の中にも、はっきりと安藤裕議員の姿が映っております。
最終的な署名数は12699筆とあります。
その内容は以下の通りです。
真水100兆円の経済対策
消費税減税
どちらも耳障りの良い提言です。
この期日ですが、法案提出について「6月を目途に」と言ったのは安藤議員です。
たしかに提出しましたね!署名を!
法案ちゃうんかい!
さて、提出したのが消費税減税法案でなかったことにも驚きですが、
ここで、安藤議員にぜひともお答えいただきたい3つの質問がございます。
一般市民の、しかも匿名でブログを書いている私ごときにお返事がいただけるとは思えません。
しかし、今回の署名活動の経緯が、果たして民主主義に照らして信義に耐え得るものであるかどうか、少なくともこの記事の読者の皆様とは共有したいと考えました。
質問1:国会会期内に提出しなかったのはなぜですか。
国会議員であれば、国会内の手続きや日程についてはよくご存じのはずです。
関田市議は、会期内に提出できなかったことをいろいろ述べてはおります。
しかしながら、議員の名の下に署名を集めたのならば、その署名を「活かすために」行動すべきではないでしょうか。具体的には、署名の提出を、なんとか会期内にできるよう調整するのが国会議員としての仕事でしょう。
てへ、間に合いませんでちた
なんていう言い訳は通りません。
なぜなら署名した12000人余りの純粋な気持ちを背負っているのですから。
それどころか、会期内の提出に向けて動けるのは国会議員でなければ不可能です。
この場合は、安藤議員しかいません。
これは関田市議がいくら背伸びしても不可能なことなので、関田市議が何と弁明しようとも、会期内に提出できなかった責任は安藤議員に帰せられるべきです。
国会会期内に署名を提出できなかったのはなぜか、これについてお答えいただきたい。
質問2:国会での請願の取り扱いはご存じですか?
わざとらしい質問でしょうが敢えてさせていただきます。
国会での請願の取り扱いは、一般国民でも知ることができます。
集まった署名が国会に提出されれば、請願審査の対象になります。
紹介議員は疑いなく安藤裕議員でしょう。
提出された請願は、まず委員会で審査されます。
委員会で審査され、内閣に提出するかどうかが決まります。
内閣に提出された請願は本会議で審議されることになります。
消費税減税の請願が衆議院本会議で審議されるところまでいけば、党幹部からは、安藤議員による「謀反」と看做されることは明白です。
コロナ禍が起きてからのここ数カ月、官邸は「減税」だけは忌避してきました。それは与党幹部のさまざまな発言からも明らかです。
「減税だけはしなくない」与党政府にとって、「減税の請願」は本会議どころか、委員会で審査すること自体、ご法度です。
口の端にのぼせるのも忌まわしいことに違いありません。
なぜなら、委員会で審査されたとなれば、与党としては潰すしかありません。
消費税減税の請願を潰したという事実は、与党にダメージを負わせかねません。
つまり、国会会期内に減税の請願を提出することは、安藤裕議員にとっては党幹部を敵に回す行為に等しいのです。もし会期内に提出していれば、
政府の喉元に、「減税」という名のドスを突きつけた命知らずとして、歴史に名を残したでしょう。
しかし、安藤裕議員は「謀反人」になどなりたくない。
したがって、この12000筆に上る署名は、「国会閉会直後」に出す必要がありました。
違いますか?
質問3:提出が国会閉会後になったことの弁明を岡田市議にさせて、御自身は無言なのはなぜですか?
関田市議の弁明は聞きました。
しかし、冒頭で見た通り、この署名運動の最終責任者はどこからどう見ても安藤裕議員です。
それを、「発起人だから」という理由で、手下の関田議員だけに弁明させておいて、ご自身はだんまりですか。
それは、大きな組織によくありがちな
上司のミスは手下のせい、手下の成果は上司のおかげ
というご都合主義に浸ってはいませんかね?
国会において、何ら権限を持ちえない関田市議にのみ弁明をさせておいて、この件における明らかな責任者である安藤裕議員が、この件について何も言わないことについてご見解をお伺いいたします。
まとめ
以上、3点を安藤裕議員への質問としてしたためさせていただきました。
①国会会期内に提出しなかったのはなぜか。
②国会での請願の取り扱いは承知していたか。
③責任者としての弁明がないのはなぜか。
この署名が取り上げられるとすれば、日程的には次の臨時国会でとなります。
しかし、次の臨時国会が開かれる場合、冒頭解散となるとの見通しが現時点で濃厚です。
そして、臨時国会が冒頭解散されれば、この12000筆に及ぶ署名は、手続き上「なかったこと」にされてしまいます。
国会日程と、今後の展望を知悉した上で、「意図的に」国会閉会直後にこの署名を提出したのであれば、
これは民主主義に対する重大な冒涜行為であると言わざるを得ません。
最初から無駄になることは分かっていたけど、丁度よいガス抜きに署名活動を利用したのは明白ではありませんか?
執行部に対しての忠誠を示すと同時に、
支持者に対しては、署名を提出したというアピールにもなります。
もちろん、この署名がすべて「ドブに捨てることになる」ことは安藤議員は承知しています。逆に、分からないようであれば議員失格です。
安藤議員は、はじめからこのタイミングを狙っていたとしか思えません。
要するに支持者を舐めているのです。
「どうせ、支持者ども(愚民ども)には国会内の細かい手続きなど分からないだろう」と馬鹿にしているのです。
違うと言うならどうか反論いただきたい。
しかし、私は断言します。
安藤議員は、知っててわざとやったに違いないと。
そして、それでも安藤議員を「よくやった」と持ち上げる支持者の皆様はこちらをどうぞ
コメント